「ごほうび」
第2話 -承-(東雲順彦 編)
「当然、赤点だったらエッチな本捨てなさいよ! ってか燃やす」
「はぁぁ!?」
んなこと無理だ。マリエはゼッテーわかっていってる。
しかし、対応策は考えてあるのだ。
「わかった。じゃあ赤点とらないようにしないとな。わかってるよなマリエ」
「な、何よ? そんな顔したって、脅しなら効かないんだから!」
っふ。俺には秘策がある。それが、顔に出てしまったようだな。
無理もない。俺の約束された勝利の……。とにかくマリエは防げまい。
「ああ、すまんな、ちとマリエに……」
俺はマリエににじり寄り、神速の速さと噂された俺の必殺技を繰り出した。
「頼みがあるんだ!!!!」
オペレーションPを発動した!
上からの垂直効果技!
「勉強教えてくださぅいぃぃぃぃぃ」
ジャンピング土下座。名付けて“風神”
神速の垂直行動につき以下の効果も発動。
“行動によって頼まれる者は拒否できない”
“行動によって巻き起こった風は隠れたものを露わにする”
「ふん。しょうがないわねぇ。まあいいよ」
あえなくマリエは俺の作戦に落ちたのだった。
……ちなみにライトグリーンだった。
こうして俺はテスト勉強にマリエという強い味方とおっぱいを手に入れた!? のだった。